巻き爪

巻き爪の治し方は?セルフケアでも治せる?

巻き爪のような状態の爪になってしまった場合、まずは自分で治せないか?と思う方は多いことでしょう。
ごく軽度の巻き爪であれば、セルフケアにより改善が見込める場合があります。
この記事では、コットンパッキングやテーピングなど、セルフケアの方法をわかりやすく解説しています。また、セルフケアで改善しなかった場合の対処についても紹介していますので、どうぞ参考にしてください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

巻き爪はどんな症状?

巻き爪は、爪の端が湾曲している症状

巻き爪は主に足指の爪に発症し、爪の端が内側に曲がっている状態をいいます。場合によっては爪が皮膚に食い込むことも。
同じく、足指の爪に起きやすい陥入爪(かんにゅうそう)は、爪が皮膚に刺さった症状で、肉芽(にくげ)の形成や激しい痛みや腫れ、出血などを伴うことが多い傾向です。

なお、巻き爪や陥入爪を放置していると、爪によって傷ついた皮膚から細菌感染を起こすこともあるため、注意が必要です。

関連記事:巻き爪とは?陥入爪との違いや原因を解説

巻き爪は自分でも治せる?

軽度な巻き爪はセルフケアで改善することもある

巻き爪は症状の進行具合によって治し方が変わります。
ごく軽度なものであれば、セルフケアで改善することもありますし、中度・重度になると、巻き爪専門店や病院で補正器具や矯正器具を用いたケアが必要になってくるでしょう。
なお、器具をつけられないような激しい陥入爪などは、病院で手術をおこなう場合もあります。

巻き爪のセルフケアによる治し方

まずは爪の構造を知る

爪の構造

セルフケアをおこなう前に、まず爪の構造を知っておきましょう。

爪は毛髪や皮膚と同じ「ケラチン」というタンパク質の一種で形成されています。
いわゆる「爪」と呼ばれる硬い部分の正式名称は「爪甲(そうこう)」といい、爪の根本の皮膚下にある「爪母(そうぼ)」から発生し、爪と皮膚の間の「爪床(そうしょう)」の上に乗るように伸びてきます。

爪は指先を保護する役割を担っています。
足の爪の伸びるスピードは、健康な爪の状態で1ヶ月間に約1.5mm程度です。
すべての足の爪が生え変わるまでは、およそ1年かかるといわれています。

参考文献:東 禹彦,爪の解剖と爪疾患,日本フットケア・足病医学会誌,3(3):105-110,2022

応急処置としてのセルフケア(コットンパッキング・テーピング)

コットンパッキング

コットンパッキングの方法

応急処置として、安全にできる巻き爪のセルフケアを2つ紹介しましょう。
1つめは「コットンパッキング」と呼ばれる方法です。

コットンパッキングは手軽にできる方法で、爪の先端両脇の爪と皮膚の間に、米粒大に丸めたコットンを挿入するだけのものです。
コットンが挿入できる程度のごく軽度な巻き爪に適しているといえるでしょう。

コットンがクッションになることで、爪が直接皮膚に刺さらない状態となるため、痛みの軽減も期待できます。

注意点として、コットンは毎日交換すること、爪と皮膚の間を無理にこじ開けたりしないようにすることが挙げられます。

テーピング

テーピングの方法

2つめは、テーピングによるセルフケアです。
テーピングで指の皮膚を引っ張ることで、爪と皮膚の間を広げる方法です。
テーピングの巻き方はさまざまありますが、いちばん簡単な巻き方を以下に紹介します。

  • 伸縮性のあるテーピングを用意
  • 幅2~2.5cm×長さ5~6cm程度にカットしたものを2本つくる
  • 爪のすぐ横際にテープを貼り、指の腹側に強く引っ張りながら下方へらせん状に巻きつける
  • 反対側からも同様に巻く

テーピングが緩いと効果が出ませんので、力を抜かず強く引っ張りながら貼ることがポイントです。

巻き爪になりにくい動作や日常生活を心掛ける

巻き爪になりにくい動作や日常生活

セルフケアは爪に対するアプローチ以外にもさまざまあります。
巻き爪予防の意味も込めて、日常生活において以下のポイントに留意しましょう。

  • 自分の足に合った靴を選ぶ(窮屈な靴を履かないようにする)
  • 正しい歩き方を意識し、日常的な歩行を心掛ける(足指に過剰な負荷をかけない、足指を適度に使う)
  • 適切な爪切りをおこなう(深爪をしない、伸ばしすぎない)
  • 爪を保湿する(爪を健康的な状態にする)

正しい靴の選び方と歩き方、適切な爪切りについては、以下の記事により詳しい内容が掲載されています。どうぞ併せてご覧ください。

▶関連記事
巻き爪を予防しよう!正しい靴の選び方と歩き方について
巻き爪にしない!正しい足爪の切り方とおすすめの爪切り

セルフケアで巻き爪が改善しなかったら……

セルフケアで改善しない時が施術・補正を始めるタイミング

巻き爪の施術や補正を始めるべきタイミングに悩む方も多いかと思います。
巻き爪専門店や病院で巻き爪のケアを開始するタイミングとしては、セルフケアをおこなっても改善しない時でしょう。

セルフケアで巻き爪が改善するのは、ごく軽度な症状の場合です。
セルフケアで改善しないということは、本格的に爪の補正を開始しなければ、治りづらいという状況にあるといえます。

巻き爪の症状が見られる場合は、専門店へ早めの相談を!

軽度な巻き爪のうちに補正を始めると、早い改善が目指せる

巻き爪は、セルフケアでは症状が改善しなかったり、症状がぶり返したりすることも多く、自己診断で治すのはなかなか難しいといえるでしょう。

軽度な巻き爪のうちに補正をはじめると、比較的短期間できれいな爪へと改善しやすくなります。

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店について

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店では、お客様の症状をしっかりヒアリングしたあとに状態を分析し、適切な爪補正を実施しています。
施術者は経験豊富な有資格者。痛みのない施術を心がけ、身体に負担のない動作のアドバイスもおこなっています。
また、自分の爪の状態を知りたい!という方も、当院のLINEから爪の写真をお送りください。
無料でご相談をお受けしています!

監修者プロフィール

巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織 (ぶんだ さおり)
 

ペディグラス広島 広島支部
認定トレーナー

 

文田 早織(ぶんだ さおり)

 

【資格】
・ペディグラス認定メディカルトレーナー、足爪補正士
・フォームソティックス認定メディカルアドバイザー
・鍼灸師 (はり師・きゅう師ダブルライセンス)

 

巻き爪等のフットケアセラピストおよび鍼灸師として10年以上のキャリアを保有。
痛みの原因となる動きの癖を見抜いた施術をおこなう。
施術のポリシーは、痛みによりできなくなった動作を一つずつ改善し、動ける喜びへと変えていくこと。
現在は、ペディグラス認定メディカルトレーナーとして、お客様の身体の「痛みのサイン」と向き合うほか、後進の育成指導にも尽力している。

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