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魚の目の液体窒素治療が痛いのはなぜ?痛くない治し方はある?

病院で液体窒素による魚の目治療を受けたことがある方は意外と多いのではないでしょうか?
液体窒素治療は「冷凍凝固療法」といい、患部に液体窒素をあて、凍傷の作用を使って治していくというものです。

この記事では、液体窒素の治療が痛い理由と、フットケアマシンによる痛くない魚の目除去について詳しく解説しています。ただでさえ痛い魚の目を、痛みなく着実に改善していきましょう。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

魚の目自体がそもそも痛くてつらい

魚の目は、そもそも症状として痛みがあります。
突き刺さるような痛みで、歩けなくなってしまう人もいるほど。なぜそれほど強い痛みが発生するのでしょうか?

▶関連記事:魚の目の原因は?

魚の目が痛い理由

魚の目が痛い理由

魚の目が痛い理由に、魚の目は「芯を形成する」ことが挙げられます。

魚の目の中心には、角質が固くなった芯があります。芯は円錐を逆さにしたようなくさび型の形状となり、皮膚の奥に食い込んでいきます。
芯が真皮の知覚神経まで到達すると、それが刺激となり、強い痛みが発生します。

参考:清水 宏(北海道大学).あたらしい皮膚科学 第3版.中山書店,2018,19p

▶関連記事:魚の目の芯はなぜできる?

病院での液体窒素治療

主に皮膚科や形成外科で対応

病院で魚の目の治療をした経験がある方も多いのではないでしょうか?
病院では、主に皮膚科や形成外科で診療をおこなっています。

なお、フットケア外来でも魚の目の治療を実施しているケースがありますが、糖尿病の患者が対象の専門外来です。
魚の目のみの症状で病院に行く場合は、皮膚科や形成外科を受診しましょう。

液体窒素の治療内容

液体窒素の治療内容

液体窒素による治療は「冷凍凝固療法」といいます。
-196℃の液体窒素をひたした綿棒や液体窒素スプレーを使い、患部を凍結・壊死させ、異常な皮膚組織をを取り除く方法です。

液体窒素の治療は本来、イボ(尋常性疣贅・じんじょうせいゆうぜい、ウイルス性のイボ)に用いられます。イボと魚の目はとても良く似た症状や見た目をしていることもあり、魚の目だと思って受診をしたら実はイボだったという場合も少なくありません。

なかには、魚の目に液体窒素の治療をおこなう病院もあり、「魚の目の治療=液体窒素」のイメージが定着しているといえるでしょう。

液体窒素治療はなぜ痛い?

液体窒素治療が痛い理由

凍傷の状態になるから

病院でおこなわれている液体窒素の治療ですが、なぜ強い痛みがあるのでしょうか?

それは、液体窒素を皮膚にあてると「凍傷」の状態になるからです。
凍傷は、皮膚が腫れたり、水ぶくれができたりします。皮膚の感覚がなくなる、しびれを起こすこともあるでしょう。ひどい凍傷は皮膚が壊死して、激しい痛みをともないます。

その凍傷を逆手に取ったともいえるのが液体窒素による治療で、以下の作用によって皮膚を改善していきます。

  • 患部にダメージを与えることで、皮膚の異常組織が取れやすくなる
  • 強い刺激を受けることで、周囲の皮膚細胞が活性化し、治癒する方向に働く

一度皮膚を傷める内容ですので、液体窒素治療をおこなった場合、痛みが引くまで2~3日かかることがあります。

痛みが強い上に1回では治らない

イボや魚の目の液体窒素治療は、1回で治るということは稀で、1~2週間に一度の治療が数回繰り返されます。
また、液体窒素を強く当てたほうが効果的ですが、痛みが強いことから、少しずつしか治療ができません。

そのため、痛みで治療を挫折する人も多く、痛みが強い割に、芯が深い魚の目は取り切れない可能性があるというリスクもあります。

病院におけるその他の魚の目治療

病院におけるその他の魚の目治療

魚の目を削る

病院では液体窒素以外の魚の目治療も実施しています。

魚の目専用のカッター(コーンカッター)やメス・ハサミを使い、魚の目を削ったり、切除したりするのも、病院における魚の目治療の1つです。

しかし、芯が大きく深い魚の目は出血や感染のリスクが高く、切除後も痛みが続くというデメリットがあります。また、芯まで取り除くのは、熟練した技術を持つ医師でないと難しいでしょう。
多くの病院では、表面を削るだけの一時的な処置にとどまります。

サリチル酸・尿素を含んだ外用薬の塗布

サリチル酸や尿素を含んだ外用薬を塗布し、魚の目を軟化させて取り除く治療方法もよく適用されます。
サリチル酸50%配合のスピール膏は市販でも販売しており、魚の目のセルフケアとしても認知度が高いでしょう。

ただし、この治療は以下のような複数のデメリットがあります。

  • 健康な皮膚までふやけてはがれる
  • 深い芯が除去しきれない
  • 魚の目がかえって大きくなってしまう

したがって、痛みが少ない、軽度の魚の目に向いた方法といえるでしょう。

自由診療による治療

数は少ないですが、自由診療による魚の目治療をおこなっている病院もあります。代表例は以下のレーザー治療です。


レーザー治療
(色素レーザー、炭酸ガスレーザー)
局所麻酔下において、レーザーで魚の目を切除する。
魚の目の大きさによっては除去完了までに時間を要し、深い芯を切除する場合は痛みや出血を伴うことがある。

レーザー治療は魚の目の芯をピンポイントでくり抜く、精度も高い治療方法ですが、すべて自費となりますので高額な費用がかかります。
魚の目の大きさや病院によって費用が異なり、1箇所を除去するのに数千円~1万5千円程度が相場となっているようです。

痛くない魚の目の治し方は?

魚の目治療は痛そうなものが多い印象ですが、痛くない魚の目の治し方はあるのでしょうか?

フットケアマシンによる除去

痛くない魚の目の治し方

痛くない魚の目除去を希望される方には、フットケアマシンによるケアがおすすめです。
フットケアマシンを使った魚の目除去は、フットケアサロンなどで対応していることが多いでしょう。

「病院以外で魚の目除去をおこなってよいのか?」という疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

病院以外での魚の目除去は長らくグレーゾーンとして扱われてきましたが、2017年11月、足裏の魚の目やタコを含む「肥厚した角質」をグラインダー(フットケアマシン)で削る行為は医療行為ではないと法的に認められました。
そのため、フットケアサロンでも問題なく施術を受けていただくことが可能となっています。

参考:経済産業省/グレーゾーン解消制度

痛みなく芯を削りきる

フットケアサロンで用いられるフットケアマシンは、グラインダーという電動の研削機です。歯科医が使うドリルのようなペン状の形をしています。
グラインダーの先には「ビット」という研磨器を取り付け、繊細に魚の目を削り取っていきます。

ビットは目の粗いものから細かいものまで種類があり、皮膚の状態に合わせ交換しながら使用。魚の目が一気にえぐれるといったことはなく、芯の部分と周辺の硬くなった角質を痛みなく削りきります。

魚の目除去はセラピストプラネットの巻き爪フットケア店へ

魚の目除去はセラピストプラネットの巻き爪フットケア店へ

ペディグラスの技術を導入

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店は、ペディグラステクノロジーの魚の目ケア技術を導入しています。

フットファイルとフットケアマシンを併用した独自技術で、痛みなく魚の目を除去し、なめらかな皮膚を取り戻すためのケアをおこないます。

足の裏の角質全般に対応

セラピストプラネットは、魚の目だけでなく、足裏の角質全般に対応しています。
足のタコやかかとの角質などにお悩みの方もどうぞご相談ください。

※魚の目・足のタコ・角質ケアの施術は現在、巻き爪フットケア東千田町院(広島市中区)のみで対応しています。

イボか魚の目かわからない場合もご相談ください

セラピストプラネットでは、施術をおこなう前に、カウンセリングを実施しています。
その際に足の状態も確認しますので、イボの場合は病院を受診いただくようにお伝えいたします。

※魚の目・足のタコ・角質ケアの施術は現在、巻き爪フットケア東千田町院(広島市中区)のみで対応しています。

セラピストプラネットのケア料金について

再発防止のアドバイスを実施

魚の目は芯を除去したとしても、魚の目ができる原因となる圧迫や刺激を取り除かなければ再発してしまいます。

痛い魚の目を繰り返さずに済むように、足のケアの仕方をはじめ、靴の選び方やインソールの使い方など、再発防止のアドバイスも実施しています。

魚の目の遠因となる身体の歪みも改善

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店は、全店に整体院を併設しています。

身体の歪みが遠因となり、足にかかる力のバランスが崩れて魚の目になるケースも多々あります。
また、身体の歪みは魚の目だけでなく、腰痛やひざの痛み、外反母趾などあらゆる悪影響をもたらします。

全身のバランスを整えて、魚の目ができにくい身体づくりができるのも当社の大きなポイントです。

監修者プロフィール

巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織 (ぶんだ さおり)
 

ペディグラス広島 広島支部
認定トレーナー

 

文田 早織(ぶんだ さおり)

 

【資格】
・ペディグラス認定メディカルトレーナー、足爪補正士
・フォームソティックス認定メディカルアドバイザー
・鍼灸師 (はり師・きゅう師ダブルライセンス)

 

巻き爪等のフットケアセラピストおよび鍼灸師として10年以上のキャリアを保有。
痛みの原因となる動きの癖を見抜いた施術をおこなう。
施術のポリシーは、痛みによりできなくなった動作を一つずつ改善し、動ける喜びへと変えていくこと。
現在は、ペディグラス認定メディカルトレーナーとして、お客様の身体の「痛みのサイン」と向き合うほか、後進の育成指導にも尽力している。

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