巻き爪はなぜ起こる?予防するためにできる7つの習慣とセルフケアの方法
巻き爪は足の親指に多く見られる症状の一つです。爪が内側に巻き込み、進行すると痛みや炎症を引き起こします。原因は一つではなく深爪や靴の圧迫、歩き方のクセ、さらには遺伝的な要因まで複雑に関わっています。特に深爪を繰り返すと爪の形が崩れ、皮膚に食い込みやすくなるため注意が必要です。本記事では、巻き爪が起こる仕組みと日常生活でできる7つの予防策を整理しました。さらに、痛みが出てしまったときに自宅でできるセルフケアや、専門機関に相談すべきタイミングについても解説します。
もくじ
巻き爪とは?爪が巻いてしまう理由
巻き爪とは、爪が側面に湾曲し内側に巻き込んでしまう状態のこと。特に足の親指に多く見られ、進行すると皮膚に食い込み、陥入爪と呼ばれる炎症や痛みを伴う状態を引き起こします。原因は一つではなく、爪そのものの構造と外部からの圧力が複雑に関わり合って起こるのが特徴です。
健康な爪は、上からの力だけでなく両側からの適度な圧力を受けることで平らな形を保っています。ところが、サイズの合わない靴や歩行不足によって足指に力がかからない状態が続くと、爪が持つ本来の性質「内側へ巻こうとする力」が勝ってしまい、少しずつ湾曲していきます。
例えば、深爪や体重増加による足先への負荷、サッカーやランニングなど爪に強い衝撃がかかるスポーツ習慣、遺伝的な要因も原因の一つです。巻き爪を放置すれば炎症や感染のリスクも高まります。日常生活の中で予防を意識し、早めに対策をとることが大切です。
巻き爪を予防するためにできること7つ
巻き爪の予防は、日常生活の習慣を少し見直すことで始められます。ここでは、爪への負担を減らし、正しい成長を促すための7つの具体的な予防策をまとめました。
①深爪を避けてスクエアカットで整える
巻き爪を予防する上で最も重要なのが、深爪を避けた「スクエアカット」で爪を整えることです。爪の両端が指先の皮膚をしっかり支えることで、爪が内側に巻き込もうとする力を抑えられます。具体的には爪の先端を直線に切り、両角を少しだけ丸める程度に整えます。爪の白い部分を1mm程度残すのが目安。歩行時などに指先にかかる圧力が爪全体に分散され、爪の自然な形状維持につながります。
②自分の足にあった靴を選んで履く
靴選びは巻き爪を防ぐうえで欠かせないポイントです。足に合わない靴はそれだけで巻き爪の大きな原因となります。特に、つま先がきついハイヒールや先の細い靴は爪に過剰な圧力をかけ、内側に巻き込みやすくします。反対に、大きすぎる靴も足が中で滑りやすく、爪が靴にぶつかって負担をかける原因になります。
靴を選ぶときは、午後の足がむくんだ時間帯に試着するのがおすすめです。つま先に1cm程度のゆとりがあるか確認しましょう。また、足指が自然に動かせるよう、ヒールの低い靴を選ぶことをおすすめします。
③足を清潔にして炎症や感染を防ぐ
足を清潔に保ち、細菌や真菌の感染を防ぐことは、巻き爪の悪化を避ける上で不可欠です。
巻き爪が進行すると、爪が皮膚に食い込んだ部分から炎症を起こしやすくなります。感染が生じると、腫れや痛みが悪化し、より深刻な状態である化膿性肉芽腫などになるリスクがあるためです。
毎日の入浴時に指の間まで丁寧に洗い、乾燥させる習慣が大切。特に夏場や運動後は、汗を拭き取り、通気性の良い靴や靴下を選ぶ工夫も欠かせません。
④重心意識して正しいフォームで歩く
普段の歩き方を見直すことも、巻き爪を予防する大切なポイントです。特に、足の重心を意識して正しく歩くことは、巻き爪の発生リスクを減らす要因になります。
理想的なのは、足指が地面をしっかり踏みしめ、爪に適度な圧力がかかっている状態。正しいフォームで歩けば、爪の両側からバランスよく力がかかり、爪が平らな形を保ちやすくなります。
かかとから着地し、足裏全体で体重を支え、最後に親指で地面を蹴り出す意識を持つのがコツ。背筋を伸ばし、大股で歩く姿勢を意識すると良いでしょう。
⑤適度な運動で足指をしっかり使う
足指をしっかり使う適度な運動は、足の健康維持に非常に有効な予防策の一つです。足指の筋肉が弱まると、爪への適度な圧力が失われ、巻き爪を誘発する一因になります。
例えば、タオルを足指でたぐり寄せる「タオルギャザー」のような簡単な運動でも、足指の筋力を保ち、爪が巻く力を抑制する効果が期待できます。日常的にウォーキングを取り入れたり、自宅で足指を意識的に広げたりするストレッチも効果的です。
⑥扁平足や外反母趾は早めに改善する
扁平足や外反母趾といった足の変形がある人は、巻き爪を起こしやすいため注意が必要です。これらの変形があると、歩行時に体重のかかり方が偏り、特定の爪に不自然な圧力が集中してしまいます。その結果、爪が内側に巻き込みやすくなるのです。
扁平足にはアーチをサポートするインソール、外反母趾には装具の使用や専門的なケアが有効な場合があります。足の専門家や整体院などで相談し、自分の足の状態に適した対処法を見つけることが大切です。
⑦ネイルは改善するまで控える
巻き爪の兆候がある場合、ペディキュアやジェルネイルなどのネイルアートは控える方が無難です。爪に厚みを出したり、固めたりするネイルは、爪の柔軟性を損ない、巻く力を強めてしまう可能性があります。
特にジェルネイルは硬化の際に爪が収縮する性質を持つため、巻き爪を悪化させる一因になりかねません。爪の状態が完全に改善するまでは、爪を休ませ、自爪のケアに専念するのが賢明な選択です。
巻き爪になってしまったときの対処法2つ
すでに巻き爪になってしまい、痛みや違和感がある場合は、これ以上悪化させないためのケアが重要です。ここでは、自宅でできる痛みの緩和方法と、専門的な判断が必要な場合の目安について2つ解説します。
綿を挟む・テープで皮膚を守り痛みを和らげる
巻き爪による痛みを一時的に和らげるために、テーピングや綿を挟む方法が有効です。これは、爪が食い込んでいる部分の皮膚と爪の間に物理的な隙間を作り、摩擦や圧迫を減らすのが目的です。
具体的な方法として、皮膚と食い込んだ爪の間に少量の消毒した綿を優しく挟み込んだり、食い込み側の皮膚を引っ張り、爪から離すように医療用テープで固定したりする方法があります。
これにより、爪が皮膚に食い込む圧力が軽減され、歩行時の痛みが一時的に和らぎます。ただし、この方法はあくまで一時的な対処法であり、根本的な改善策にはならない点に注意が必要です。
強い痛みや腫れがあるときは専門家に相談する
自宅でのセルフケアを試みても強い痛みや炎症、腫れが続く場合は、速やかに皮膚科や巻き爪専門の施術院などの専門家に相談しましょう。
自己流で対処し続けると、感染症を引き起こしたり、症状がさらに悪化したりするリスクが高くなります。
特に、爪の周囲が赤く腫れて熱を持っている、膿が出ている、または痛みが強くて歩行に支障が出ている場合は、専門的な施術が必要な状態である可能性が高いです。
専門機関では、爪を矯正するプレートやワイヤーを用いた施術など、症状に合わせた安全かつ適切な施術を受けられます。
広島周辺で巻き爪にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、巻き爪の原因や進行によって起こりやすいトラブル、日常で気をつけたいポイント、そして予防と適切な対処法について詳しく解説しました。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で巻き爪にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!