かかとがカサカサする原因は?セルフケアと皮膚科に相談すべき目安
かかとのカサつきやひび割れは、見た目の問題だけでなく痛みや感染症につながる恐れもあるため注意が必要です。この記事では、かかとがカサカサになる代表的な5つの原因と放置した場合のリスクを整理しながら、家庭でできるセルフケアの方法、そして改善が見られないときに専門機関へ相談すべき目安まで解説します。
もくじ
かかとがカサカサになる主な原因5つ
かかとのカサつきやひび割れは、乾燥や摩擦、血行不良などが重なって起こります。もともと皮脂腺がない部位のため水分や油分が不足しやすく、他の部位よりも荒れやすいのが特徴です。ここからは、かかとのカサつきを引き起こす主な5つの原因を見ていきましょう。
乾燥による水分不足
かかとがカサカサになる一番の原因は、皮膚の水分不足です。足の裏には皮脂腺がなく油分で守られていないため、他の部位よりも乾燥しやすいのが特徴です。
特に秋から冬にかけて空気が乾く時期や、入浴後に体が温まった直後は水分が失われやすく、カサつきやひび割れが悪化しやすくなります。
摩擦による角質の肥厚
かかとには歩行や体重の負荷が集中するため、刺激や摩擦から肌を守ろうとして角質が厚くなりやすい特徴があります。
特に合わない靴やハイヒール、サンダルなどは、摩擦や圧迫を繰り返し与えるため角質がどんどん厚くなりがち。厚くなった角質は乾燥しやすく、ゴワついたりカサカサしたりしたかかとにつながります。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとは、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる代謝の仕組みです。健康な肌では、古い角質は自然に剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わります。
しかし、加齢や栄養不足、不規則な生活などによってターンオーバーの周期が乱れると、剥がれ落ちるべき古い角質が皮膚の表面に蓄積します。これが、かかとの硬くカサカサする主な原因です。
特にかかとは体の末端にあり、血行不良にも陥りやすいため、ターンオーバーが乱れやすい部位です。ガサガサを改善するためには、保湿だけでなく、この乱れたターンオーバーを整えるケアも欠かせません。
加齢やホルモンバランスの影響
皮膚の水分保持能力は、年齢とともに徐々に低下します。これは、加齢によってセラミドなどの保湿成分や皮脂の分泌が減ってしまうためです。
特に女性はホルモンバランスの変化が大きく影響します。更年期を迎えると、皮膚のうるおいを保つ働きを持つエストロゲンが減少し、その結果バリア機能が弱まり乾燥しやすくなります。
水虫など皮膚疾患が隠れている場合
かかとのカサつきやひび割れは、乾燥や摩擦だけが原因とは限りません。実は水虫が関わっている場合もあります。
一般的に水虫というと「足の指の間がジュクジュクする」というイメージが強いですが、実はかかとや足裏にできるタイプもあります。これは「角質増殖型水虫」と呼ばれ、乾燥してひび割れたように見えたり、角質が分厚く硬くなるのが特徴です。
このタイプの水虫はかかとのカサカサと見分けがつきにくく、保湿ケアを続けても改善しない場合は注意しましょう。
水虫の原因はカビの一種である白癬菌です。自己判断で市販薬を使う前に、一度皮膚科などの専門機関に相談することをおすすめします。
かかとのカサカサを放置するとどうなる?
かかとのカサカサを「ただの乾燥」と軽視して放置すると、状態は徐々に悪化して日常生活に支障をきたす可能性もあります。
初期の段階では見た目が気になる程度かもしれませんが、進行すると皮膚のバリア機能が失われ、感染症のリスクも高まるのです。乾燥して硬くなった皮膚は柔軟性を失い、歩行時などの体重負荷によって深い亀裂、すなわちひび割れが生じやすくなります。
ひび割れが深部に達すると、出血や強い痛みを伴い、靴下や布団に血が付着することもあるのです。また、皮膚にできた傷から細菌が侵入し、炎症や化膿を引き起こす危険性もあります。痛みで歩行が困難になり、姿勢のバランスを崩してしまう可能性も考えられるため、カサカサが気になり始めたら早めのケアが大切です。
かかとがカサカサしたときのセルフケア方法
かかとのカサカサは、毎日の適切なセルフケアによって十分改善が見込めます。かかとの乾燥やひび割れは、皮膚の水分不足と角質の肥厚が重なって起こることが多いため、保湿による水分補給と角質除去をバランスよく行うことが大切です。特に、お風呂上りのタイミングは角質が水分を含んで柔らかくなっているため、ケアに最適な時間帯と言えます。
入浴後の保湿ケア(クリーム・ワセリン)
かかとのカサつきを防ぐうえで、保湿は何よりも大切な基本ケアです。入浴後は皮膚の水分が急速に蒸発し、乾燥が進みやすい状態にあるため、お風呂から上がって5分以内を目安に保湿剤を塗布することが効果的。
保湿剤を選ぶときは、かかと用に作られた専用クリームを使うのが安心です。中でも、尿素やヘパリン類似物質、ビタミンEなどの成分が配合されたものは、硬くなった角質をやわらげたり、血行を助けたりと乾燥対策に役立ちます。
かかと用靴下やラップで保湿を持続
クリームを塗ったあとに保湿靴下を履いたり、ラップでかかとを包んだりすると、しっとり感が続きやすくなります。これは「密封療法」と呼ばれる方法で、皮膚を温かく湿った状態に保ち、保湿成分がしっかり行き渡るようサポートしてくれるのが特徴です。ただし、ラップで長時間密閉すると皮膚がふやけてデリケートになるため、やりすぎに注意しましょう。
軽石やフットファイルで角質をやさしく除去
厚く硬くなった角質は、保湿剤の浸透を妨げる原因にもなるため、定期的な除去が必要になります。角質除去には軽石やフットファイルを使用しますが、最も大切なのは「やりすぎないこと」です。
角質を削りすぎると、皮膚が外部刺激に対して過敏になり、かえって角質を厚くしようとする反応が起こる場合があります。入浴中または入浴後の皮膚が柔らかくなっている状態で、力を入れずに優しく一定方向に削るのが適切な使い方です。除去後は必ず保湿剤を塗り、水分と油分を補うことを忘れないでください。週に1〜2回程度の頻度が目安です。
皮膚科などの専門家に相談すべきタイミング
かかとのカサつきは、日常的な保湿や角質ケアで落ち着くことも多いですが、次のような症状があるときはセルフケアだけで様子を見るのではなく、皮膚科などの専門機関に相談を検討しましょう。
- ・2〜3週間ほどケアを続けても変化がない。
- ・強いかゆみや赤みを伴っている。
- ・ひび割れが深く、出血や強い痛みがある。
特にかゆみや広範囲の皮膚の異常がある場合は、足白癬や湿疹などの皮膚炎が隠れている可能性もあります。こうしたケースでは、市販の保湿ケアだけでは改善しにくいため注意が必要です。
広島周辺でカサカサかかとにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、かかとがカサつく・ひび割れる原因や、日常で気をつけたいポイント、予防と対処の方法について詳しくご紹介しました。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺でカサカサかかとにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!