爪を切りすぎて痛いときの対処法|避けたいNG行為と正しい切り方のコツ

爪の切りすぎはちょっとした不注意で起こりやすい出来事ですが、放っておくと炎症や化膿、巻き爪などのトラブルにつながるおそれがあります。本記事では、爪を切りすぎて痛いときの正しい対処法に加え、ついやりがちなNG行為を解説します。再発を防ぐための爪の切り方やケアのコツもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

爪を切りすぎて痛いときの対処法

深爪してしまったり、爪の角を切りすぎたりしたときの痛みは、思った以上につらいものです。放っておくと炎症や化膿のリスクもあるため、早めのケアが大切です。ここでは、自宅でできる対処法を紹介します。

医療用テープや絆創膏で保護する

まず、痛みの原因となる刺激から患部を守ることが最優先です。指先がむき出しのままでは空気や摩擦が当たって余計に痛みを感じます。

市販の絆創膏や医療用テープ(保護テープ)でやさしく覆って指先を保護しましょう。このとき、通気性の良い素材を選ぶと蒸れにくく、傷の回復を妨げにくくなります。

また、外出時や作業中は指先に負荷がかからないよう、なるべく指を使わない動作を心がけることも大切です。何度も同じ箇所をぶつけると炎症が悪化する恐れがあります。

強い痛みには保冷剤などで冷やす

ズキズキとした痛みがある場合は、炎症によって局所的に熱をもっている可能性があります。痛みが酷いときは、タオルなどで包んだ保冷剤や冷たい水で患部を冷やしましょう。

ただし、氷を直接肌に当てるのはNG。凍傷や皮膚の損傷につながる恐れがあるため、必ずガーゼや布を介して冷やすようにしてください。

冷却は1回10分程度を目安に。繰り返し行う場合は「冷やす → 休憩 → 冷やす」のようにインターバルを設けながら行うと過度な冷却を防げます。

腫れや膿がある場合は皮膚科へ相談

爪の周囲が赤く腫れたり、膿がたまってきたりしている場合は細菌感染を起こしている可能性があります。このような症状はセルフケアでは改善が難しく、放置すると悪化するおそれがあるため注意が必要です。

特に痛みが引かない・患部が熱をもっている・膿が出ているといった場合は、早めに皮膚科へ相談しましょう。医師の判断により、抗生物質の外用薬や内服薬を処方されることがあります。

深爪や切りすぎによるトラブルは誰にでも起こりうるものですが、適切な対処で悪化を防げます。いつもとは違う違和感があるときは早めのケアを心がけましょう。

なぜ爪を切りすぎると痛くなるの?

爪を深く切りすぎてしまったあと「ヒリヒリする」「ズキズキと痛む」といった不快感は、皮膚や爪の構造が関係しています。以下では、爪を切りすぎることで起こる主な要因を3つまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

皮膚が露出して刺激に敏感になる

通常、指先は爪によって外部の刺激から守られています。しかし、爪を切りすぎるとそのバリアが失われ、皮膚がむき出しの状態に。

すると、空気や水、衣類との摩擦といったわずかな刺激でも過敏に反応し、チクチクとした違和感やヒリヒリとした痛みを感じるようになります。

なかでも、爪の先端や周囲の皮膚(爪郭)はとても繊細です。ちょっとした接触や圧力でも強く刺激を受け、違和感が長引くことがあります。

深爪による炎症や化膿が痛みの原因に

爪を深く切りすぎると、爪の下にある皮膚(爪床)やその周辺の組織が傷つき、そこから炎症を引き起こすことがあります。

さらに、傷口に細菌が入り込むと、赤み・腫れ・膿を伴う感染症(爪の周囲の炎症)に進行するおそれがあるため、自己判断で放置するのは避けましょう。

症状が悪化すると、じっとしているだけでもズキズキと痛みが続き、日常生活に支障が出ることも。特に手や足が不衛生な状態にあると、炎症や化膿のリスクが高まりやすくなります。

歩行や靴の圧迫で痛みが悪化することも

足の爪を切りすぎたときは、手の場合以上に注意が必要です。靴の中で指先が圧迫されると、深爪で露出した皮膚に刺激が加わり痛みが増します。

特に先端の細いハイヒールやパンプス、サイズの合っていない靴などは要注意。指先が締め付けられることで炎症が悪化したり、巻き爪の引き金になったりする可能性も出てきます。

歩行時に強い痛みを感じる、靴を履くのがつらいといった場合は、無理をせず足先にゆとりのある靴を選ぶことが大切です。

悪化を防ぐために避けたいNG行為

爪を切りすぎたあと間違った対処をすると、痛みが長引いたり症状が悪化したりと、逆効果になる可能性があります。ここでは、やってしまいがちなNG行為とその理由について解説します。

さらに切って整えようとするのは逆効果

爪の端がギザギザして見た目が気になると、つい「もう少しだけ…」と削って整えたくなりますよね。しかし、この行為は皮膚の保護をさらに弱め、かえって炎症を引き起こす原因になりかねません。

深爪を繰り返すことで爪の形が崩れたり、正常な成長が妨げられたりとメリットよりもデメリットが目立ちます。このような悪循環を防ぐためにも、無理に爪の形を整えようとはせず、まずは患部を清潔に保ち自然な回復を待つことが大切です。

放置すると巻き爪や陥入爪につながることも

無理に爪の形を整えようとするのは避けるべきですが、何もしないまま放置しておくのもリスクがあります。深爪したあとの皮膚はとてもデリケート。歪な状態で爪が伸びると、巻き爪や陥入爪などの別のトラブルを招くことがあります。

特に足の爪は、靴による圧迫や歩行時の衝撃を受けやすく、変形を起こしやすい部位です。すでに巻き爪や陥入爪を経験したことがある方は、再発を防ぐためにも皮膚科やフットケア専門の医療機関に相談することをおすすめします。

消毒のしすぎは乾燥や刺激のもとになる

「菌が入るのが怖い」という思いから過剰に消毒すると、逆効果になることがあります。感染予防とはいえアルコール系の消毒剤を頻繁に使うと、皮膚が乾燥しやすくなり、バリア機能が低下してかえって刺激を受けやすい状態に。

軽度な場合は水道水でやさしく洗い流す程度でも十分です。どうしても消毒が必要な場合は、皮膚にやさしいタイプの消毒液を選び、使用頻度にも気を配るようにしましょう。

ただし、傷が深い場合や腫れ・膿が見られるときは医師の判断を仰ぎましょう。

もう繰り返さない!正しい爪の切り方

深爪や切りすぎによるトラブルを防ぐには、ただ短く切ればよいというわけではなく、日頃から正しい方法で爪を整えることが大切です。ここでは、爪を安全に整えるための基本的なポイントをご紹介します。

爪の形はスクエアカットがおすすめ

爪の先端を丸く切りすぎると端が皮膚に食い込みやすくなり、巻き爪や陥入爪の原因になる恐れがあります。特に足の爪は歩行や靴の圧迫を受けやすいため、形を整える際は「スクエアカット(四角形の形)」が理想です。

スクエアカットとは、爪先をまっすぐに切り、角をやや丸める切り方です。爪の端が皮膚に刺さりにくくなり、トラブル予防につながります。爪切りのあとはファイルややすりで軽く整えると、断面が滑らかになり引っかかりや欠けの防止に。

慣れないうちは無理に形をそろえようとせず、指先よりわずかに短いまたは同じくらいの長さ(白い部分を少し残す程度)に整えてあげましょう。

入浴後や柔らかいタイミングで整える

乾いた状態のまま無理に爪を切ると、割れたり二枚爪になったりすることがあります。安全に爪を整えるには、入浴後や手足を洗ったあとなど、爪が柔らかくなっているタイミングがベストです。

爪がしなやかになっているときは切るときの負担が少なく、形も整えやすくなります。また、手早く済ませようとせず、時間に余裕のあるときにゆっくりケアすることも仕上がりをきれいに保つためのポイントです。

切った後は保湿し、爪周りを清潔に保つ

爪を切ったあとは爪周囲の皮膚やキューティクルが乾燥しやすくなっています。そのままにしておくと、ささくれやひび割れの原因にもなるため保湿ケアは欠かせません。

ハンドクリームやネイルオイルを使って、爪とそのまわりをしっかり潤します。爪周辺に小さな傷がある場合は、雑菌が入り込まないように清潔な状態を保つことも大切です。

広島周辺で爪の切りすぎでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

爪の切りすぎによる痛みや変形は、放っておくと悪化するケースもあるため、早めのケアが重要です。

セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。

もし現在、広島周辺で爪の切りすぎでお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!

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