タコの液体窒素療法はどれくらい痛い?施術前後の違いと対処法を解説!

足裏にできたタコ(胼胝)は、歩くたびにチクッと痛んだり、圧迫感を覚えたりと、日常生活に支障をきたすこともあります。市販のケア用品ではなかなか改善しない場合、皮膚科などで行われる「液体窒素療法」が有効です。

とはいえ「どれくらい痛いのか」「施術後に普通に歩けるか」など、施術前に不安を感じる人も多いはず。この記事ではタコの液体窒素療法について、痛みの程度や施術後の注意点から自宅でのケア方法までをまとめて解説します。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

タコ(胼胝)とは?

タコ(胼胝・べんち)は、皮膚の同じ場所に繰り返し圧力や摩擦がかかることで角質が厚く硬くなった状態です。足裏や指先などにできやすく、見た目は黄色っぽく盛り上がるのが特徴。初期は痛みを伴わないものの、放置すると内部が圧迫されて歩行時に痛みを感じるようになります。見た目の変化だけでなく、日常生活にも支障が出ることがあるため、早めの対処が重要です。

ウイルス性イボとの違い

一見似ているように見えるタコとウイルス性イボですが、原因や施術法は大きく異なります。ウイルス性イボはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって生じ、表面がざらつき血管が点状に見えることがあります。痛みも鋭く、増殖する可能性も。対して、タコはウイルス性ではなく物理的な刺激によるものなので、人に感染することはありません。判断が難しい場合は皮膚科での触診を受けると安心です。

ウオノメ(魚の目)との違い

タコと混同されやすいのがウオノメ(魚の目)です。どちらも角質が厚くなる点は共通していますが、ウオノメは中心に芯があり、その芯が神経を圧迫して強い痛みを引き起こします。見た目は白っぽく、押すとピンポイントでズキッとした痛みを感じるのが特徴です。タコは広範囲に広がるのに対し、ウオノメは比較的狭い範囲にできます。

液体窒素療法とは?マイナス196℃の冷凍破壊

液体窒素療法は、−196℃の超低温の液体窒素を使って皮膚の異常組織を凍結・破壊する施術です。一般的にはイボの施術として用いられる方法ですが、深く硬くなったタコにも適用されることがあります。患部に綿棒やスプレーで液体窒素を当てることで細胞を破壊し、再生を促すのが狙いです。繰り返しの施術が必要な場合もありますが、自己処理では難しい頑固なタコにも有効です。

液体窒素療法は痛い?実際の痛みと感じ方

液体窒素療法は皮膚を急激に凍結させるため、ある程度の痛みを伴います。ただし、その感じ方には個人差があります。以下に、施術中と施術後の痛みの特徴を詳しく見ていきましょう。

施術中の痛み:チクッ・ズキッ

施術中は、患部に液体窒素を数秒間押し当てます。その際に感じる痛みは「チクッ」とした鋭い刺激や、「ズキッ」とくる鈍痛として表現されることが多いです。冷たさとともに一瞬の痛みを感じたあと、じわじわと熱さに似た痛みに変わることも。施術は短時間で終わるため、我慢できる程度の痛みであることが一般的です。

施術後の痛み:ヒリヒリ・ジンジン

施術後は、患部にヒリヒリとした刺激感や、ジンジンとした鈍い痛みが数時間続くことがあります。体質や施術箇所によっては、翌日以降も軽い痛みや赤み、水ぶくれが残ることもあるため、患部を刺激しないように注意が必要です。痛みのピークや持続時間については次の見出しで詳しく解説します。

液体窒素療法の痛みのピーク・継続時間

施術直後から数時間が、痛みのピークといわれています。この間はジンジンとした違和感が強く、歩行時に圧迫されると痛みが増すこともあります。ただし、多くの場合は数時間〜1日程度で軽快し、日常生活に大きな支障をきたすことはありません。数日後に皮膚が黒ずんで剥がれ落ちる過程で、軽いかゆみやツッパリ感が出ることもあります。

痛みは我慢するべき?麻酔は?

液体窒素療法では通常、麻酔は使用されません。というのも、痛みは一時的で施術時間もごく短いため、麻酔を使うほどの施術とは考えられていないからです。

ただし、医学的・心理的な理由で痛みに敏感な人は、事前に医師へ相談すると、麻酔の使用や別の対処法を検討してもらえるケースがあります。

そのため痛みを無理に我慢する必要はありません。痛みに対する不安が強いときは、遠慮せず医師に伝えることが大切です。

痛みが強い場合の対処法・冷やし方

施術後に水ぶくれができたり、ズキズキとした痛みや腫れが強く出たりする場合は、冷やすことで炎症を抑えることができます。ただし、氷を直接皮膚に当てると凍傷(低温熱傷)のリスクがあるため、必ず布越しに行いましょう。

また、市販の鎮痛薬(ロキソニンやイブプロフェンなど)を服用する場合は、使用前に医師や薬剤師に確認することをおすすめします。

ほかにも水ぶくれが破れた場合の二次感染防止のため、患部を清潔な状態を保ち、必要以上に触ったり圧迫したりしないことも大切です。靴や靴下による擦れが気になる場合は、クッションパッドや絆創膏などでガードすることで刺激を避けられます。

痛みが心配……ほかのタコの対処法はある?

「液体窒素はちょっと怖い」「できれば病院に行かずに済ませたい」そんなときは、別のケア方法も検討してみましょう。ここでは、代表的な対処法や自宅でもできるセルフケアをご紹介します。

メス・やすりなどで削る

市販のやすりや専用の削り器を使って、硬くなった角質を少しずつ削る方法です。角質の除去によって痛みや圧迫感が軽減されることがあります。ただし、削りすぎると逆に肌を傷つけてしまうため、慎重に行うことが大切。皮膚科では専用のメスやドリルを使って安全かつ確実に対応してもらえるため、自己処理が不安な場合は相談してみましょう。

内服薬や外用薬によるケア

タコの原因が角質の異常な肥厚にある場合、尿素配合のクリームや角質軟化剤などの外用薬が有効です。皮膚を柔らかく保つことでタコの進行を防ぎ、削りやすくする効果があります。市販薬だけで効果が出にくい場合は、皮膚科で処方される薬の使用を検討するのもひとつの手です。

靴の見直しやインソールによる負担軽減

タコの再発を防ぐには、根本的な原因である「足への圧力」を減らすことが不可欠です。サイズの合わない靴や硬い素材の靴を避け、クッション性のあるインソールを活用すると患部への負担を軽くすることができます。歩き方のクセや体重のかかり方が影響している可能性があるため、フットケア専門の相談窓口を利用するのも効果的です。

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