深爪による巻き爪はテーピングで対処できる?注意点などについて解説!

「爪を短く切りすぎたせいで、指先がズキズキと痛む……」そんな経験はありませんか?実はそれ、深爪によって巻き爪が進行しているサインかもしれません。巻き爪は一度なってしまうと、日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴うこともありますが、軽度であればテーピングでの対処が可能です。今回は、深爪と巻き爪の関係性、正しいテーピング方法、注意点、そして深爪が自然に改善するまでの期間などをわかりやすく解説します。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

深爪は巻き爪の原因になる?

巻き爪とは、爪の両端が内側に巻き込むように変形し、皮膚に食い込んでしまう状態のことを指します。原因は様々ですが、そのなかでも意外と多いのが「深爪」です。
本来、爪には指先にかかる圧を分散させる役割があります。しかし、爪を短く切りすぎると、指先の皮膚が盛り上がってしまい、爪がその圧に負けて巻いてしまうのです。特に、角の部分を丸く切りすぎる「ラウンドカット」は、巻き爪を誘発しやすいので要注意です。

深爪による巻き爪はテーピングで対処できる?

深爪によって発生した軽度の巻き爪であれば、テーピングを用いたセルフケアが有効です。テーピングは皮膚を外側に引っ張り、爪が皮膚に食い込むのを防ぐ働きがあります。以下で、基本的なテーピングのやり方をステップごとに解説していきましょう。

①テープを適切な長さに切る

幅5cm程度の伸縮性のあるテープを4〜6cmの長さにカットし、先端を細く裂いて使います。片足につき2本ずつ、左右合わせて計4本を使用します。

②テープを斜めに貼る

1本目のテープは、爪の角と皮膚の間の境目あたりからスタート。皮膚を外側へ引っ張るようにテンションをかけながら、斜めに足指の関節側面へ向かって貼ります。

③引っ張りながら貼る

テーピングの目的は「皮膚を外側に引っ張ること」です。ややテンションをかけながら、軽く引っ張るように貼ることで、爪が皮膚に食い込むのを防ぎやすくなります。

④撫でるように貼る

引っ張ったまま貼ると浮きやすいため、指で撫でるように密着させながら貼ると剥がれにくくなります。特に端の部分はしっかりと押さえましょう。

⑤貼り始めと貼り終わりをチェック

貼り始めと終わりの部分が浮いていると、効果が薄れるだけでなく、摩擦で肌が荒れてしまうこともあります。貼り終えた後は、浮きやよれがないかチェックしましょう。

⑥2本目のテープを貼る

より強い引っ張り効果が必要な場合や、爪の両サイドに巻き込みがある場合は、もう1本テープを用意して反対側にも貼りましょう。このとき、1本目のテープと交差するように貼るとより安定します。
当院では、こちらの画像のようにテーピングを貼って施術を行っていきます。

テーピングの注意点

ここからは、テーピングの注意点についてご紹介します。

1日に1〜2回は貼り替える

テーピングは長時間貼りっぱなしにしていると、粘着力が落ちて効果が薄れるだけでなく、衛生面でもリスクがあります。
また、テープを強く引っ張りすぎたり長時間そのままにすると、血行不良や皮膚トラブルの原因になることもあります。肌をいたわりながら、1日に1〜2回を目安に貼り替えることが大切です。

炎症や化膿している場合はテーピングしない

テーピングはあくまで軽度の巻き爪に対するセルフケア方法であり、炎症や化膿が見られる場合には使用を控える必要があります。赤みや腫れ、熱感、膿が出ているなどの症状がある場合、テーピングによって患部を刺激し、症状を悪化させてしまう恐れがあるからです。
また、無理に引っ張ることで皮膚が傷ついたり、菌が入り込むリスクも高まります。こうした症状がある場合は、できるだけ早く皮膚科やフットケア専門の施設で相談しましょう。無理な自己判断は禁物です。

深爪は何日くらいで改善される?

深爪が改善するまでの期間には個人差がありますが、軽度であれば1〜2週間ほどで皮膚が安定し始め、3〜4週間程度で見た目にも少しずつ回復してきます。とはいえ、本来の健康的なネイルベッド(ピンクの部分)を取り戻すには、2〜3ヶ月、状態によっては半年ほどかかることもあります。

一般的に爪は1ヶ月で約3mm伸びるため、深爪の度合いや生活習慣、年齢、栄養状態などによって回復スピードは変わります。とくに「ハイポニキウム(爪裏の皮膚)」が後退している場合は、爪を伸ばしつつ優しく保湿しながら、徐々にネイルベッドを育てていく意識が大切です。

また、深爪の原因となる噛み癖やむしり癖がある方は、オイルやジェルで爪表面を保護し、マニキュアやジェルネイルで見た目を整えることで衝動を抑えるのも有効です。爪切りの代わりに爪やすりを使って微調整することで、切りすぎによる再発も防げます。

「焦らず・触らず・ケアを続ける」。この3つを意識して、じっくりと美爪を育てていきましょう。

広島周辺で深爪でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

「セルフケアをしても痛みがなかなか引かない」「爪の形がどんどん悪化している気がする」そんなときは、専門のフットケア施設への相談がおすすめです。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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