巻き爪

病院での巻き爪治療法と受診の注意点について

巻き爪になってしまった場合、病院での治療を念頭に置く方も多いことでしょう。
病院では、皮膚科や形成外科などで巻き爪治療に対応しており、治療法は矯正器具によるものや手術などさまざまです。
今回は、病院で主に用いられている治療方法と、受診をする際の注意点について具体的に解説しています。
また、病院を受診したほうがよいのかどうか迷った場合の相談先についても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

病院での巻き爪治療は矯正器具または手術を適用

病院でおこなわれている巻き爪治療は、保険適用による手術と保険適用外の矯正によるものが主流となります。
セルフケアでも対応できるコットンパックやテーピングを施す病院もあるようですが、補助的な治療であり、根本から巻き爪を改善することは難しいでしょう。

▶関連記事:病院の巻き爪治療に保険適用外のものがあるのはなぜ?

矯正器具による治療

ワイヤー法

ワイヤー法

病院で多く用いられている矯正器具での治療方法で、金属の弾性ワイヤーを爪に引っ掛けて持ち上げながら爪を矯正していきます。
ワイヤー法にはいくつか種類がありますが、20年来の矯正法であるマチワイヤは、爪に穴をあけてワイヤーを通す必要があります。そのため、爪の長さは一定の長さを保たなくてはなりません。
ワイヤー法は、矯正力が強い反面、爪の薄い方はワイヤー装着により爪が割れるなどのリスクもあります。
なお、矯正期間は3ヶ月~6ヶ月程度といわれています。

▶関連記事:病院で採用されている巻き爪ワイヤー法の種類

クリップ法

クリップ法

金属でできたクリップ状の器具を、爪の先端に装着して矯正していく方法です。
基本的に爪の先端部分にしか装着できないため、爪の根本側が矯正されにくいデメリットがあります。重度の巻き爪には適応できないクリップもあり、軽度の巻き爪に向いた矯正方法といえるでしょう。
爪が改善するまでにかかる期間は3ヶ月~6ヶ月程度が目安となります。

参考:東北大学 大学院 工学研究科 マテリアル・開発系 金属フロンティア工学専攻 貝沼・大森研究室/巻き爪矯正デバイス(ONCE Clip™)の開発

▶関連記事:巻き爪クリップ法の種類について

プレート法

プレート法

樹脂でできたプレートを、爪の表面に接着させて巻き爪を補正していきます。
樹脂製のプレートは透明で薄型のものがあり、装着しても目立たないことが特徴です。
爪の短い方や爪の中央部にも取り付けられるため、巻き爪を根本から改善したい方におすすめの方法でしょう。
矯正期間は巻き爪の症状により大きく異なり、3ヶ月~12ヶ月程度となります。

プレート法は巻き爪専門院でも対応可能

医療行為にあたらない巻き爪の施術に対応している

プレート法による巻き爪の補正は医療行為にあたらず、巻き爪専門院でも対応が可能です。
プレートの装着には技術が必要なため、施術者は資格を保有するなど、専門的な施術スキルを習得しています。

▶関連記事:保険適用外の巻き爪矯正が病院以外でもできる理由

巻き爪フットケア東千田町院ではプレート法(ペディグラス)を用いた爪補正をおこないます

ペディグラスのプレート

セラピストプラネットが運営する巻き爪フットケア店では、プレート法のなかでも国内外の特許を取得している「ペディグラス」という補正器具を用いた施術をおこなっています。
透明なプレートで、器具装着後はプレート自体も薄く加工するため装着しているのがわからないほど目立ちません。また、器具を装着した上からネイルを施すことも可能です。
また、装着時も痛みはほとんどありませんので、痛いのが苦手な方も安心して施術を受けることができます。

巻き爪の手術について

巻き爪の手術(フェノール法)

フェノール法という手術が一般的

爪が皮膚に食い込んでいる巻き爪や陥入爪の病院における治療は、保険適用になる手術が一般的です。手術方法にも種類がありますが、なかでもフェノール法という術式が多く用いられます。

フェノール法は、爪が皮膚に食い込んだ部分を切除し、フェノールという薬品を切り取った患部の根本に塗るというものです。

フェノールは、爪を生成する組織を腐食させる効果があります。
フェノールを塗布した部分からは、爪が生えてこなくなるという作用を利用し、巻き爪や陥入爪を改善させるのがフェノール法の特徴です。

フェノール法のデメリット

フェノール法を用いた治療は、爪の幅が狭くなってしまうというデメリットがあり、手術をするかどうかは慎重に検討する必要があるでしょう。

爪の曲がりがきつく患部の除去が難しい方や、もともと爪の幅が狭い方などはフェノール法が向かないこともあります。

参考文献:日隈 康雄, 矢野 寛一, 嶋田 直宏, 針 秀太, フェノール法による陥入爪の治療経験, 整形外科と災害外科, 49巻 (2000) 2号,p. 564-568

▶関連記事:病院で保険適用になる巻き爪治療について

巻き爪で病院を受診するなら何科に行くべき?

病院で巻き爪治療をするなら皮膚科か形成外科を受診

巻き爪の治療は皮膚科や形成外科が中心

巻き爪の治療をおこなっている病院の診療科はわかりにくいことが多く、何科に行けばよいのか悩む方もいらっしゃるでしょう。

巻き爪の治療は主に皮膚科や形成外科で対応しています。
また、巻き爪は身体バランスの崩れをきっかけに引き起こすこともあるため、整形外科でも巻き爪に対応していることがあるようです。

注意したいのは、すべての皮膚科・形成外科・整形外科で巻き爪治療に対応しているわけではありません。
必ず事前に問い合わせるようにしましょう。

▶関連記事:巻き爪の治療や矯正ができる場所

病院で巻き爪治療をおこなう場合の注意点

病院での巻き爪治療の注意点

矯正器具による巻き爪治療は保険適用外

病院に行ったほうが安く済む?と思われがちですが、巻き爪の治療はすべてが保険適用になるわけではなく、矯正器具を用いた治療は自由診療となり、保険適用外となります。

▶関連記事:保険適用外の巻き爪治療がある理由

病院で治療をしても再発の可能性がゼロではない

巻き爪は爪の根本から巻いてくるため、爪の先だけを矯正する方法では、再発のおそれがあります。
病院での治療内容によっては、根本的な改善につながらないこともあるでしょう。
医師にしっかり治療方針を確認するなど、十分ご留意ください。

病院へ行くほどの症状なのか迷った場合

お近くの巻き爪専門店に相談を!

また、いきなり病院に行くのは抵抗がある、病院へ行くほどの症状なのか?……と思う方もいらっしゃるでしょう。

せっかく病院に行っても、軽度な巻き爪の場合は特に治療することなく、様子見ということも。
また、出血や化膿などの症状がある場合は、巻き爪のケアをはじめる前に、病院で患部の治療をおこなわなくてはならないケースもあります。

自分の巻き爪は病院へ行くべき状態か迷った場合は、まずはお近くの巻き爪専門店にご相談ください。あなたの爪の状態について適切にアドバイスしてくれるでしょう。

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店にご相談ください

痛くないケアが良いという方はぜひご相談ください

セラピストプラネットが運営する巻き爪フットケア店でも、巻き爪や陥入爪についてのご相談を承っています。
巻き爪補正の経験豊富な施術者が、病院を受診したほうがよい巻き爪と、専門院でも補正ができる巻き爪をしっかり見分け、適切なアドバイスをおこないます。

また、セラピストプラネットの巻き爪補正は、痛くないケアがポイントです。
痛みに弱い方や病院での治療に恐怖感のある方は、ぜひ一度ご相談ください!

監修者プロフィール

巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織 (ぶんだ さおり)
 

ペディグラス広島 広島支部
認定トレーナー

 

文田 早織(ぶんだ さおり)

 

【資格】
・ペディグラス認定メディカルトレーナー、足爪補正士
・フォームソティックス認定メディカルアドバイザー
・鍼灸師 (はり師・きゅう師ダブルライセンス)

 

巻き爪等のフットケアセラピストおよび鍼灸師として10年以上のキャリアを保有。
痛みの原因となる動きの癖を見抜いた施術をおこなう。
施術のポリシーは、痛みによりできなくなった動作を一つずつ改善し、動ける喜びへと変えていくこと。
現在は、ペディグラス認定メディカルトレーナーとして、お客様の身体の「痛みのサイン」と向き合うほか、後進の育成指導にも尽力している。

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