爪が欠けやすい原因は?対処法やおすすめの食材をご紹介!

爪が欠けやすい原因には、爪甲縦裂症や爪甲剥離症などのさまざまな症状が考えられます。爪は乾燥などによって脆くなることがあるので、保湿や保護をして守ることが大切です。この記事では、爪が欠けやすい原因や対処法、おすすめの栄養素などについて詳しくご紹介します。
この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)
もくじ
爪が欠けやすい原因は?
何気なく指先を使った時に、爪がポキッと欠けてしまった……という経験は誰もがあるでしょう。爪が欠けやすくなるのにはいくつかの原因があります。多くの場合、「〇〇症」という症状名がつくことがあるので、ここでは考えられる症状名を5つご紹介します。
爪甲縦裂症
爪が縦に割れてしまう症状は「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」と考えられます。爪の先から根本に向かってスッと亀裂が入るように割れるのが特徴で、見た目の変化もあるので気になってしまうでしょう。原因としては、爪の根元にある爪母(そうぼ)やクチクラ(甘皮)部分の異常、まれに腫瘍の影響などが考えられます。気づかぬうちに爪に負担がかかっていることもあるので、症状が続く場合は病院や専門院にご相談ください。
爪甲剥離症
爪が白く浮いたように見える場合は、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)の可能性があります。これは爪と皮膚の間がはがれてしまう症状で、洗剤やネイルによる刺激、カビの一種であるカンジダ感染などが原因とされています。特に女性に多く見られますが、乾癬(かんせん)などの全身の皮膚トラブルが影響していることも。見た目が気になるだけでなく、放っておくと悪化することもあるので注意が必要です。
爪甲層状分裂症
爪が薄くなって二枚爪になる場合は、爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)の可能性があります。乾燥や刺激で爪の表面がはがれやすくなってしまい、爪先がパリパリと割れるように感じることも。除光液の使いすぎや、手洗い・食器洗いなどで水に触れる機会が多い人に多く見られます。冬場は特に乾燥しやすいため、保湿や手袋の使用が予防としておすすめです。鉄分不足も関係していることがあるため、栄養面にも気を配ってみましょう。
爪扁平苔癬
爪が薄くなったり、縦に線が入って割れてしまったりする場合、爪扁平苔癬(つめへんぺいたいせん)という病気の可能性があります。これは、爪をつくる爪母(そうぼ)に炎症や異常が起きることで、健康な爪がうまく作れなくなる状態です。一部の爪だけに起こることが多く、場合によっては爪が作られず皮膚が張り出すようになることもあります。原因がはっきりしないことがあり自然に改善することは少ないため、専門院に相談するのがベストな対策といえます。
爪白癬
爪が白っぽく濁ってきたり、厚くなってポロポロ崩れる感じがする時は、爪白癬(つめはくせん)が疑われます。いわゆる爪の水虫で、皮膚の白癬菌が爪に感染することで起こります。見た目にもわかりやすい変化がある一方で、手の爪だけに現れるのはまれで、足に同時に症状が出ていることがほとんどです。また、爪の濁りに似た症状として爪乾癬(つめかんせん)もあり、乾癬のある人に見られることがあります。見た目だけでは判断が難しいため、検査を受けることが大切です。
爪が欠けた時の対処法は?
爪が欠けてしまった時、場合によっては放っておくと悪化することもあるので、できるだけ早めにケアをしましょう。ここでは、すぐにできる対処法をご紹介します。
爪の乾燥を防ぐ
爪が欠けたり割れたりしやすい時は、まず乾燥対策が大切です。爪も皮膚と同じように水分が必要なので、保湿を習慣にしましょう。ハンドクリームを手だけでなく、爪やそのまわりまでしっかり塗るのがおすすめです。ネイルオイルを使うと、爪の奥までしっかりうるおいが届くようになります。手洗いや食器洗いのあとなど、水に触れたあとには保湿を忘れずにしましょう。
ネイルで表面を保護する
爪に小さなヒビが入ったり、先端が薄くなって引っかかりやすい時は、マニキュアや液体絆創膏を使って表面をコーティングするのも効果的です。爪が外からの刺激を受けにくくなるため、欠けや割れの予防につながります。爪に凹凸があると、衣類や髪に引っかかってさらにダメージが広がってしまうことも。表面をなめらかに整えておくことが大切です。また、洗剤を使う機会が多い人は、爪の乾燥が進みやすいので、家事や水仕事をする時はゴム手袋を使って爪を守りましょう。
足に合った靴を選ぶ
足の爪が欠けたり割れたりしやすい人は、靴選びにも注意してみましょう。サイズの合っていない靴を履くと、歩くたびに指先が圧迫されて、爪にじわじわと負担がかかってしまいます。先が細いパンプスやヒールの高い靴は特に注意が必要です。逆に大きすぎる靴も足が靴の中で動いてしまい、つま先に余計な力が加わることがあります。足にしっかりフィットする靴を選ぶことで、爪へのダメージを減らすことができ、トラブルの予防にもつながります。
爪の欠けを予防する時におすすめの食材は?
爪を強く美しく保つためには、外からのケアだけでなく、体の中からのサポートもとても大切です。爪に良い栄養素を取り入れることで、欠けにくくしなやかな爪を目指せます。おすすめの食材をチェックしてみましょう。
鉄
爪が欠けやすかったり、弱くなってきたと感じたりする時は、鉄分を意識した食事がとても大切です。鉄には、細胞の働きを活性化する役割があり、血液を通じて体のすみずみに酸素や栄養を運びます。爪をつくる細胞も元気に保つため、鉄は欠かせない栄養素です。また、体内でコラーゲンをつくる時にも鉄が必要とされるので、ツヤのある強い爪を育てたい方は積極的に摂ってみましょう。
鉄には、吸収されやすい「ヘム鉄」と、植物性食品に多い「非ヘム鉄」があります。レバーや赤身肉、カツオ、いわしなどはヘム鉄が豊富で、納豆、小松菜、ほうれん草などは非ヘム鉄が含まれています。どちらもバランスよく取り入れることが大切です。
ビタミン
さまざまなビタミンをバランスよく摂ることも大切です。まず、ビタミンAはケラチンという爪の主成分をつくるのに欠かせない栄養素です。緑黄色野菜のにんじんやほうれん草、レバーや卵に多く含まれており、爪の強度アップに役立ちます。
さらに、アーモンドやうなぎなどに含まれるビタミンB2には、細胞を活性化して代謝を促すはたらきがあり、爪の生まれ変わりをスムーズにします。乾燥や二枚爪などが気になる方にぴったりです。
そして忘れてはいけないのが、若返りのビタミンともいわれるビタミンEです。血流をよくして、爪に必要な栄養をしっかり届けるサポートをします。ナッツ類や豆類、ツナ、イワシなどに多く含まれているので、毎日の食事の中で少しずつ取り入れていきましょう。
亜鉛
爪が縦に割れてしまったり、白っぽくなって欠けやすくなった時は、亜鉛が不足しているサインかもしれません。亜鉛は、新陳代謝を助ける働きがあり、爪の細胞が生まれ変わるサイクルに深く関わっています。爪をつくるためには、たんぱく質の合成が欠かせませんが、そこにも亜鉛が大きく関わっています。つまり、丈夫な爪を育てる土台として欠かせないミネラルなのです。
亜鉛が不足すると、爪が薄くなって割れやすくなったり、炎症や変色が起こりやすくなったりすることも。また、傷の改善が遅くなったり、風邪をひきやすくなるなど、全身の健康にも影響してきます。
亜鉛を多く含む食品には、牡蠣や豚肉、卵、プロセスチーズ、ごま、海苔、わかめなどがあります。特に牡蠣は、亜鉛の王様とも呼ばれており、1粒でしっかり栄養が摂れる優秀な食材です。体の内側から栄養を届けて、割れにくくしなやかな爪を育てていきましょう。
広島周辺で爪の欠けでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、爪が欠ける原因や対処法、おすすめの栄養素などについて詳しくご紹介しました。爪が欠けやすいと感じる時、何らかの症状を発症していたり、必要な栄養素が足りていない可能性が考えられます。原因を知って、早めに対処しましょう。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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