ヒールを履くと痛いのはなぜ?考えられる症状や対処法などを解説!

多くの女性がヒールを履いた際に足を痛めた経験があるのではないでしょうか。

ヒールを履くと美脚や脚長効果など容姿を美しく見せることができます。また、ヒールの高さや種類、用途もさまざまで数多く所持しているという人も少なくないでしょう。

痛みが出ないようにヒールを履くにはどのようにしたら良いのでしょうか。今回は、ヒールを履くと足が痛くなる原因を詳しく解説します。また、対処法もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)

ヒールを履くと痛いのはなぜ?

ヒールを履いた際に痛みが出る原因はさまざまです。ヒールを履くとスニーカーやフラットな靴に比べて足の前側と後側にかかる負荷のバランスが崩れます。通常、前後の比率は5:5ですが、ヒールの場合では2:8や1:9など前側にかかる負荷が大きくなります。さらに、体重によってもその一点にかかる負荷は異なり、体重が重ければ重いほど荷重となっていきます。

この負荷のバランスの乱れによりヒールを履くと痛みを感じるのです。

負荷がかかること以外にも痛みが出る原因はあります。その中でも、原因として考えられる可能性が高いものを3つご紹介します。

自分の原因に当てはまっていないかチェックしてみてください。

靴のサイズと足が合っていない

靴の形やサイズが合っていないと靴擦れを引き起こす要因となります。これは、ヒールだけに限ったことではありませんが、ヒールの場合ではつま先部分に体重がかかり足へかかる負荷がフラットな靴よりも多いため、より靴擦れを引き起こしやすいのです。

足がむくんでいる

足のむくみは、ヒールを履くと引き起こされやすいといわれています。朝履いた靴が夕方にはキツイという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。人間は、1日のほとんどを足を下にして過ごしています。体を巡る血液は、心臓に戻ろうと重力に逆らって下から上に流れることで循環しています。しかし、足を下にしている時間が長かったり、ふくらはぎの筋肉が弱まったりしていると健康な人でも血流の停滞が起こり、むくみとなって現れます。朝から活動している人では、停滞によってむくみが生じてくるのが大体夕方頃になるのです。

むくむことによって、靴擦れを引き起こしやすくなったり、足の疲れからより荷重のバランスが崩れたりすることで痛みを感じることがあります。

足裏のアーチが崩れている

足底は横から見るとアーチ状になっています。そのアーチが崩れることでも痛みを感じやすくなります。測定のアーチ部分が原因で痛みを伴う場合には、足底筋膜炎を発症していることも。これは、足底の筋肉が弱いために起こり、ヒールを履く女性に多いとされています。

この足のアーチ状は重要な役割を担っていて、形状が崩れることで外反母趾や内反小趾などに発展することもあります。

ヒールを履くと痛い時に考えられる症状は?

ヒールを履くと痛くなる原因についてご紹介しましたが、その痛みは何らかの症状が原因となっている場合もあります。

痛みがヒールを履くことが原因でない場合には、適切な処置を要することもあります。

扁平足

扁平足とは、足底のアーチが崩れている状態です。アーチが崩れることで、足からの衝撃や負荷を軽減していた機能が損なわれ、痛みや疲労などを感じるようになります。

原因には、先天性と後天性の2つがあります。先天性では、生まれつきのもので胎児期の形成過程で発達が不十分であったことです。後天性では、肥満や運動不足、外傷などが原因として考えられます。

扁平足は足の痛みだけでなく、体のバランスも崩すことがあります。足にかかる負担を軽減しようと無意識に体が対応するため、姿勢が崩れ足以外の不調を引き起こす可能性があります。

中足骨骨頭痛

中足骨骨頭痛は、足の指の付け根付近にタコのような硬いしこりができ、痛みを伴うものです。原因は、中足骨に繰り返される負荷によるものです。過度な運動やクッション性のない靴の着用、骨折などの外傷、筋力の低下などがその原因として考えられます。

初めは、局部に大きな負荷がかかった時や負荷が蓄積された時に痛みを生じますが、次第に何もしなくても痛みを感じるようになります。

足底筋膜炎

足底筋膜炎とは、かかとから足の指の付け根までにある足底筋膜に炎症が起きることで痛みを生じるものです。特徴として、歩き始めた一歩目や起床時などの安静後の活動を始めた時に痛みを感じます。

原因としては、足底筋膜に繰り返し負荷がかかったり、加齢による足底筋膜の硬化、運動不足などが考えられます。運動する習慣は大切ですが、過度な運動は足に大きな負担となります。反対に、運動不足も足底筋膜を硬化させる要因ともなりますが、適度な運動を心がけるようにしましょう。

モートン病

モートン病とは、足の付け根の関節と中足骨にある靭帯によって神経が圧迫された時に引き起こされる神経障害です。ヒール特有のつま先立ち様になる際に圧迫されやすく、ヒールを履いているから痛みを伴っていると勘違いしやすい症状です。

ヒールによるつま先立ちや足趾を圧迫している状態が続くことが原因とされています。

痺れや焼けるような痛み、足底分に痛みを伴うしこりがあるなどの症状が見受けられます。時に、痺れはふくらはぎまで及ぶこともあります。

すぐにできる!ヒールで足が痛くなる時の対処法は?

ヒールを履くと痛みを感じていても、おしゃれを楽しむためにヒールを履きたいという時もあるでしょう。また、冠婚葬祭や就職活動などヒールを履かなければならない場面も少なくありません。

ヒールを履きながら痛みに対処する方法を3つご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

自分の足のサイズに合ったヒールを選ぶ

足のサイズと合っている靴を選ぶことは、どのような靴においても重要です。ヒールの場合には、以下のような点がポイントとなります。

  • つま先の窮屈さ
  • かかとの余り加減
  • クッション性
  • 柔軟性

つま先は、地面を蹴り出しを補助するために1〜1.5cmゆとりを持たせるのがおすすめです。足への衝撃や負荷を軽減させるためには、クッション性の有無も重要です。靴の柔軟性では、靴自体の形は崩れやすくないが、足の動きを妨げない物が良いです。特につま先を曲げられる物の方が足への負担は軽くて済みます。

試着を怠らずに行うことで、ヒールによるトラブルを防ぐことができます。

ヒールが高すぎない靴を選ぶ

足が疲れにくく、安定感のあるヒールの高さは2〜3cmと言われています。ヒールは身長によって綺麗に見える高さがあることをご存知ですか?

その高さは、「身長(cm)÷30cm」で求めることができます。また、これに+2cmするとより綺麗に見せることができる高さであると言われています。

ハイヒールは、より脚長効果を期待できますが、足への負担を考え、あまり高すぎないヒールを選択することをおすすめします。

靴下やストッキングを着用する

ヒールによる靴擦れには、ストッキングや靴下の着用が効果的です。摩擦を軽減し、皮膚へのダメージが減少することで靴擦れを予防することができます。また、靴下はクッション性の付与にも効果的であるため、足への衝撃が軽減されます。

痛いままヒールを履いていると巻き爪の原因に?

巻き爪の原因は、指先への過度な圧によるものです。つま先が細いヒールや高すぎるヒールによって、つま先に負荷がかかりすぎると爪が皮膚に食い込み巻き爪になってしまったり、それを助長させてしまう可能性があります。

また、巻き爪によって皮膚への食い込みがひどくなると、痛みを伴う場合もあります。

広島・東京でヒールによる痛みでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

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