肥厚爪は、外からの圧迫や衝撃によって爪が正しく伸びなくなり、爪が分厚くなったものをいいます。
窮屈な靴を履くなどすると生じやすくなる肥厚爪は、爪水虫との見分け方も難しく、セルフケアでは改善しづらい厄介な爪の症状といえるでしょう。
この記事では、肥厚爪になる原因の詳細と爪水虫との見分け方について詳しく解説します。
肥厚爪になってしまった場合のケアについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)
もくじ
肥厚爪(ひこうそう)とは?
肥厚爪は爪が分厚くなった状態
肥厚爪(ひこうそう)とは、分厚くなった爪の状態をいいます。
肥厚爪になると、爪がはがれたり、割れたりといった症状も併発しやすくなり、症状が重くなると爪に痛みが出ることもあります。
肥厚爪になる原因
窮屈な靴を履いている
肥厚爪になる原因は複数ありますが、大きな原因の1つは、窮屈な靴によるものです。
幅が狭かったり、サイズが小さかったりする靴を履くと、つま先が圧迫されて爪に負担がかかり、爪が伸びづらくなります。
そして、前に伸びるべき成長を阻害された爪は、徐々に厚みを増していきます。
▶関連記事:巻き爪を予防しよう!正しい靴の選び方と歩き方について
加齢
加齢も肥厚爪になる原因に挙げられます。
特に70歳以上の高齢者は、肥厚爪の症状がより出やすいといわれています。
肌と同様、爪も老化により保水力が低下していきます。
水分が減少した爪は乾燥して柔軟性や弾力性がなくなり、硬く厚い状態に変化しやすくなるのです。
深爪になる爪の切り方をしている
深爪も肥厚爪の原因に関連しています。
爪を短く切りすぎると、本来爪があるべき指先の皮膚が盛り上がり始めます。
その盛り上がった皮膚が、成長する爪の障害となり、爪が厚くなっていきます。
肥厚爪や巻き爪などのトラブルを起こしにくい爪の切り方は、指の先端と同等の長さでスクエアオフの形にカットする方法です。
予防や悪化防止のためにも、適切な爪の切り方を身につけるとよいでしょう。
▶関連記事:巻き爪にしない!正しい足爪の切り方とおすすめの爪切り
外から強い衝撃を受けた
爪をぶつける、爪の上に物が落ちたなど、外からの強い衝撃も肥厚爪の原因となります。
特に爪の根本付近は、爪の成長に欠かせない「爪母」「爪根」「爪半月」といった重要な部位が集結しています。
そこに強い衝撃が加わると、生えてくる新しい爪にも異常が生じ、爪が分厚くなるほか、爪がガタガタの段になる、爪が黒ずむといった変色などの症状があらわれます。
衝撃防止のためには、歩き方やつま先の保護を意識することが大切でしょう。
爪が汚れている
実は、爪の汚れも、肥厚爪などの爪のトラブルを起こしかねません。
爪と皮膚の間に汚れやゴミがたまると、それが障害となり、爪が正しく伸びなくなることがあります。
入浴時に爪の間を入念に洗浄し、汚れやゴミを取り除くことが肥厚爪の予防につながるでしょう。
爪が乾燥している
また、爪の乾燥は、爪にデコボコの凹凸ができたり、割れやすくなったりする原因となります。
爪が正常に伸びていない状態といえますので、肥厚爪の要因になりかねないでしょう。 肥厚爪にならないためにも、保湿クリームやオイルで爪にうるおいを与えることが重要です。
爪水虫とはどう違う?見分け方は?
爪水虫も爪が肥厚する場合がある
爪水虫(爪白癬)は、足に発症する水虫と同じ白癬菌という真菌(カビ)の一種による感染症です。
爪水虫も肥厚爪を合併する、つまり、爪が肥厚する症状をともなう場合があり、爪水虫による肥厚爪なのかどうか判断が難しいことがあります。
爪水虫は爪が白濁したり、もろくなったりすることが多い
爪水虫に感染した爪の状態としては以下が挙げられます。
- 爪が白濁・黄濁している
- 爪が褐色に変色し、縦に筋が入りぼこぼこしている
- 爪がもろくなってぼろぼろと崩れる
爪水虫の疑いがあるときは病院を受診
痛みやかゆみがないため素人が判断するのは難しい
爪水虫は痛みやかゆみをともなうことが少ないため、症状が進行しやすく、爪水虫かどうかの判断は素人では難しいものです。
爪が白濁しているなど、爪水虫らしき症状がある場合は、病院を受診しましょう。
抗真菌薬による治療が必要
また、爪水虫に罹患している場合は、抗真菌薬による治療をしなければなりません。
現在、爪水虫に効果があると承認されている抗真菌薬は医療用医薬品のみとなります。
爪水虫を治せる市販薬も販売されていませんので、医師の診察を受けるようにしましょう。
肥厚爪になったらどう対処すべき?
爪への圧迫や刺激などの原因を取り除く
肥厚爪になってしまった時は、まず悪化防止のために、爪への圧迫や刺激などの原因を取り除いていきましょう。
- 自分の足に合ったサイズの靴を履く
- 爪を保湿し、清潔に保つ
- 正しい爪切りを実践する
以上のようなケアを継続し、肥厚爪になりにくい足の環境を整えることが大事です。
爪を削って対処する
厚くなってしまった爪は、削って対処します。
軽度な肥厚爪であれば、爪ヤスリを用いて自分で削ることも可能ですが、分厚くなりすぎた爪や変形をともなう爪はセルフケアで対処するのは難しいでしょう。
セルフケアで爪を削るのは非推奨
削る加減が難しい
爪は3層構造で伸びてきます。セルフケアで爪を削るのは加減が難しく、削りすぎてしまうことも。
削りすぎた爪は指を保護する役割を果たしづらくなり、ケガをする可能性もあるでしょう。
なお、削りすぎて薄くなってしまった爪は、元の厚みに戻るまで数ヶ月かかるといわれています。
適切な削り方がわからない、自分で削るのは不安という場合は、フットケアのプロに爪の状態を見てもらいましょう。
爪への負担が少ないフットケア専門店での施術がおすすめ
ネイルマシンで適切な厚みの爪に改善していく
肥厚爪を根本から改善したいと思った時は、フットケア専門店での施術がおすすめです。
フットケア専門院における施術は、爪への負担が少ないことが特徴です。
医療行為にあたらない施術となるため、痛みも少なく、ネイルマシンを用いて繊細なケアをおこなっていきます。
セラピストプラネットの巻き爪フットケア店は肥厚爪に対応しています
肥厚爪や変形した爪のケアをおこないます
「ネイルリストア」という特殊技術で健康的な爪を目指す
セラピストプラネットの巻き爪フットケア店でも肥厚爪の施術に対応しています。
「ネイルリストア」という特殊技術で、肥厚爪を健康的な爪へと導くケアをおこないます。
経験豊富な施術者が爪の状態を確認し、施術内容や施術にかかる期間などをしっかりお伝えしますので、安心してご相談ください。
※肥厚爪等の変形爪ケア実施店は、現在、巻き爪フットケア東千田町院(広島市中区)のみとなります