足のタコ

足のタコ(胼胝)の取り方は?魚の目との違いやできやすい位置を解説

足のタコ(胼胝)は、サイズの合わない靴などによる摩擦刺激や圧迫により発生します。
これは、皮膚の防御反応の1つであり、刺激を受けた皮膚は厚く硬くなっていきます。
この記事では、足にタコができる原因や魚の目との違い、タコができやすい位置などを詳しく解説します。
足のタコの取り方も紹介していますので、タコにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(フォームソティックス認定メディカルアドバイザー・鍼灸師)

足のタコ(胼胝)はなぜできる?

摩擦刺激や圧迫により皮膚が厚く硬くなる

皮膚の防御反応の一種

足などにできるタコは正式名称を「胼胝(べんち)」といい、摩擦刺激や圧迫を受けて、皮膚が厚く硬くなった状態のものです。

皮膚の防御反応の一種であり、タコができる場所は、何らかの刺激を繰り返し受けているということになります。

サイズの合わない靴などがタコの原因になる

タコは身体の部位の中でも足にできやすく、サイズの合わない靴などがタコの原因になります。
幅の狭い靴や大きすぎる靴を履くことは、足に圧迫や摩擦を起こしやすい状況にあるといえるでしょう。

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タコと魚の目の違い

タコと魚の目の違い

刺激により皮膚が肥厚し硬くなる類似の症状として「魚の目」があります。
タコと魚の目はどのような違いがあるのでしょうか?以下に違いを解説しましょう。

芯の有無

魚の目には芯があるが、タコには芯がない

1つめの違いとして、芯の有無が挙げられます。
タコは、刺激を受けた皮膚が平坦な状態で、厚く硬く盛り上がっていきます。

一方の魚の目は、皮膚への刺激が一点に集中するため、硬くなった皮膚がかたまりを形成し、これが芯となって、皮膚の下に潜り込んでいくような状態になります。

痛みに違いがある

タコはあまり痛くないが、魚の目は痛みがある

2つめの違いは、痛みがある・ないという点です。

タコはできてもあまり痛くないということがほとんどです。

これは、角質肥硬により、皮膚の感覚が鈍くなっているからといわれています。
しかし、魚の目の多くは痛みをともないます。

魚の目の芯は、皮膚の下深く、神経に近いところまで形成されます。
そのため、歩行等による圧迫で芯が神経に触れ、痛みを感じるのです。

発生する位置に違いがある

どちらも足にできやすいが、タコは手などにもできる場合がある

タコも魚の目も足の裏や足の側面にできやすい傾向です。
しかし、タコは足だけに限らず、刺激を受けやすい部位であれば身体のあらゆる位置にできる可能性があります。

足の裏以外にできるタコで有名なものは、筆圧が強い人に起きやすい「ペンだこ(指)」、正座をする人にできやすい「座りだこ(足の甲からくるぶし周辺)」、哺乳の影響で赤ちゃんにできやすい「吸いだこ(唇)」が挙げられます。

参考文献:北海道大学 大学院医学研究院 皮膚科学教室/清水 宏,あたらしい皮膚科学 第3版,296,2018

タコや魚の目が発生しやすい足の位置

タコや魚の目ができやすい部分

足にできるタコや魚の目は、足底と足の骨が突出した箇所を中心に発生します。
頻出しやすい具体的な足の位置を以下に解説しましょう。

足の裏

親指・親指のつけ根周辺

親指に力が入りすぎる歩き方、O脚や外反母趾、先の細い靴を履いている場合に刺激を受けやすい

中指のつけ根周辺

ハイヒールなどかかとの高い靴を履いている場合に刺激を受けやすい

小指のつけ根周辺

外側に体重のかかる歩き方やO脚や外反母趾の場合に刺激を受けやすい

つま先

指の間

先の細い靴、サイズの合っていない靴を履いている場合に刺激を受けやすい

指の関節

サイズの小さい靴などを履いている場合に刺激を受けやすい

小指つけ根の側面

先の細い靴を履いている場合に刺激を受けやすい

かかと

サイズの合っていない靴や皮膚が乾燥している場合に刺激を受けやすい

足のタコの取り方は?

足のタコの取り方

足のタコの取り方は、主に以下の方法があります。

硬くなった皮膚をやわらかくする

軟膏などでやわらかくしていく

まずは、尿素やサリチル酸が配合された軟膏を、タコのできた部位に塗布し、硬くなった皮膚をやわらかくしていくという方法です。

軽度のタコであれば、軟膏を使うことで改善する場合があります。
入浴時、皮膚がやわらかくなった状態で軽石を使うのもよいでしょう。

軟膏は市販のものが購入できるため、セルフケアでも対応できますし、病院でもこの方法が取られることがあります。

スピール膏で角質をはがす

スピール膏は適切な使い方が難しい

次に、スピール膏で角質をはがす方法です。
サリチル酸の皮膚を溶かす作用を利用してタコを改善していきます。
テープ状のものや液体状のものが市販薬としても販売されており、セルフケアに用いることも可能です。
なお、スピール膏は、適切に使用できないと以下のようなデメリットをもたらすため、注意が必要です。

  • 健康な皮膚まではがしてしまうおそれがある
  • 皮膚を深くえぐりすぎて痛みが出る場合がある
  • 皮膚が白くふやけただけで、タコを取りきれないことがある

タコの部分をハサミやメスで切除する

出血のおそれがある

主に病院で用いられる方法ですが、タコになった皮膚があまりにも硬い、厚いという場合は、ハサミやメスで患部を切除するということもあります。

医師の技量によっては、切除時に出血を起こしてしまうこともあるようで、とてもリスクが高い治療方法といえるでしょう。

病院で液体窒素を用いた治療をする

治療時の痛みが強く、挫折する人も

病院でのタコや魚の目の治療は、液体窒素での治療も多用されます。

患部を液体窒素で凍結して皮膚を壊死させ、新しい皮膚が再生することで改善させていくというものです。

液体窒素の治療は、何といっても治療時に強い痛みがあるという残念な特徴があります。
1回の治療で治るということもないため、何度もこの痛みをこらえなくてはならず、治療の途中で挫折するという人もいます。

フットケアマシンによるタコの施術

主にフットケア専門店で用いられる方法で、痛みが少ない

フットケア専門店でタコのケアをする場合は、フットケアマシンを使用します。
フットケアマシンによるタコの施術は、工具のグラインダーのように、ヤスリ状の先端のビットを高速回転させてタコを削っていきます。

ビットは目の粗いものから細かいものまで種類があり、タコを少しずつ削っていくことが可能です。
そのため、痛みがほとんどないながらも、タコを根本から改善することができ、施術後の足はとても滑らかな状態に仕上がります。

安全にタコ・魚の目をケアするならセラピストプラネットにご相談ください

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店は痛くないタコ・魚の目の施術が特徴です

セルフケアや病院でタコ・魚の目を治そうとしても、なかなか改善しない、痛みや出血をともなうといった可能性が高く、かえってつらい思いをすることも……。
安全に根本からタコ・魚の目を改善したい場合は、ぜひ一度当社の店舗にご相談ください。

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店では、経験豊富な施術者が、足の状態をしっかり確認したうえで適切なケアをおこなっています。
タコ・魚の目の再発につながりやすい、歩き方や姿勢を改善するアドバイスもしていますので、施術者と一緒に根本からの改善を目指しましょう!

※足のタコ・魚の目ケア実施店は、現在、巻き爪フットケア東千田町院(広島市中区)のみとなります

監修者プロフィール

巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織 (ぶんだ さおり)
 

ペディグラス広島 広島支部
認定トレーナー

 

文田 早織(ぶんだ さおり)

 

【資格】
・ペディグラス認定メディカルトレーナー、足爪補正士
・フォームソティックス認定メディカルアドバイザー
・鍼灸師 (はり師・きゅう師ダブルライセンス)

 

巻き爪等のフットケアセラピストおよび鍼灸師として10年以上のキャリアを保有。
痛みの原因となる動きの癖を見抜いた施術をおこなう。
施術のポリシーは、痛みによりできなくなった動作を一つずつ改善し、動ける喜びへと変えていくこと。
現在は、ペディグラス認定メディカルトレーナーとして、お客様の身体の「痛みのサイン」と向き合うほか、後進の育成指導にも尽力している。

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