足の角質

ひどいガサガサかかとの角質はどう除去する?おすすめの角質ケアを紹介

足の裏やかかとのしつこいガサガサやひび割れは、皮膚のターンオーバーが乱れることで発生します。
悪化させないためにも、角質を削ったり、保湿をしたり、十分なケアをおこなうことが推奨されます。
この記事では、ガサガサひび割れを起こす角質の原因や、角質を除去するのにおすすめのケアについて詳しく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(フォームソティックス認定メディカルアドバイザー・鍼灸師)

ガサガサのかかとになる原因

かかとがガサガサになる原因

かかとの皮膚のターンオーバーの乱れ

かかとの皮膚がガサガサと毛羽だったようになったり、ひび割れたりするのは、皮膚のターンオーバーの乱れによるものです。

表皮の構造とターンオーバーの流れ

皮膚の外側を形成している「表皮」と呼ばれる部分は、外側から、角層、顆粒(かりゅう)層、有棘(ゆうきょく)層、基底層の4層に分かれています。

表皮のいちばん内側にある基底層でつくられた新しい細胞が顆粒層・有棘層に向かって押し上げられていき、角層を形成します。
この一連の細胞の動きが「ターンオーバー」と呼ばれるもので、角層まで到達した細胞は、最後古い角質となって自然と剥がれ落ちていきます。

このターンオーバーが何らかの原因で乱れると、細胞の動きを滞らせ、皮膚はトラブルを起こしやすくなるのです。

参考文献:北海道大学 大学院医学研究院 皮膚科学教室/清水 宏,あたらしい皮膚科学 第3版,3-7,2018

ターンオーバーが乱れると古い角質が溜まる

肌のターンオーバーの乱れはなぜ起きる?

ターンオーバーが乱れると、皮膚に必要な水分や脂質の量が低下。古い角質が溜まりやすくなり、バリア機能が弱まったりすることで、肌が荒れるようになります。
ここからは、皮膚のターンオーバーの乱れを起こす原因を解説していきましょう。

かかとは皮脂腺が少なく乾燥しやすい

まず、かかとは皮脂腺が少なく乾燥しやすいということが挙げられます。
水分や脂質の油分が不足すると、ターンオーバーが正しいサイクルで機能しなくなり、古い角質が溜まりやすくなります。

圧迫や摩擦を受け、角質が厚くなりやすい

かかとは体重による圧迫や、靴や靴下で擦れるなどの摩擦を受けやすい部位です。 刺激を受けたかかとの皮膚は防御反応により、角質が厚くなりやすいという特性があります。

加齢で新陳代謝が低下するのも原因

加齢により新陳代謝が低下するのもターンオーバーの乱れの原因になります。
年齢を重ねると皮膚はだんだん代謝が低下しはじめ、水分量や皮脂量も減少し、乾燥が進みます。
そのため、皮膚のバリア機能も低下し、皮膚ががさついたり、かゆみが起きたりしやすくなるのです。

ひび割れて痛いのは水虫が原因の可能性も

水虫は足の指の間にできやすい印象ですが、菌が広範囲に及ぶと、かかとや爪にもうつることがあります。
保湿などのケアをおこなっても一向にガサガサやひび割れが改善しない場合は、水虫の可能性があるかもしれません。

なお、水虫が原因の場合は、水虫を根治させるためにも、病院での薬剤による治療が推奨されます。
ケアをしてもまったく改善が見られない場合は病院を受診しましょう。

▶関連記事:肥厚爪は何が原因?見た目が似ている爪水虫との見分け方について

かかとの角質を放置するとどうなる?

かかとの角質を放置するとどうなる?

さらに状態が悪化し、別の病気を発症するおそれも

ガサガサになったかかとの角質を放置した場合はどうなるのでしょうか?
角質ケアせずにいると、さらに角質は厚く硬くなっていき、ひび割れます。
深く割れてしまうと、出血して痛みをともなうことが考えられます。
また、割れた箇所から菌が入り込み、別の病気を発症するおそれもあるでしょう。

かかとの削りすぎも悪影響をおよぼす

ガサガサしたかかとの角質部分をすべて削ってしまえばよいのでは?と思われがちですが、かかとの削りすぎも悪影響をおよぼしかねません。

角質を削り落としすぎると、皮膚のバリア機能がかえって低下してしまい、さらなる皮膚の乾燥を起こしたり、皮膚が硬くなってしまったりすることがあります。

かかとの角質はどうやって除去すべき?

かかとの角質を除去する方法

削らないケア(保湿など)

かかとの保湿

かかとがガサガサしている、硬くなってひび割れしているという場合は、最初に削らないケアをおこないましょう。
保湿クリームなどを用いて、かかとを保湿し、角質の軟化や水分量・皮脂量の維持を目指します。

保湿クリームは、皮膚を柔らかくする尿素配合のものやビタミンE配合のものがよいでしょう。
ワセリンやシアバター、オリーブオイルなど、油分を保持する成分が入ったものもおすすめです。

また、かかとを保湿・保護する靴下の選択も効果的でしょう。

かかとに過度な圧迫や刺激を与えない工夫

かかとをケアする上で、かかとに過度な圧迫や刺激を与えない工夫も大切です。

  • ずれたり擦れたりしない、サイズの合った靴を履く
  • インソールで圧迫を軽減する

以上のようなケアも併せておこなうことが推奨されます。

▶関連記事:巻き爪を予防しよう!正しい靴の選び方と歩き方について

削るケア(ヤスリなど)

保湿だけではなかなか改善しないという場合は、角質を削るケアをおこないます。
角質を削る場合は、フットケア専用のヤスリを用いるとよいでしょう。

注意点として、角質は皮膚を保護する役割がありますので、削りすぎはNGです。
強くこすったり、一度に角質を取りすぎたりすることがないように削りましょう。
特に、お風呂で足を濡らした状態でケアする場合は、角質を削りすぎてしまうおそれがあります。
お風呂専用の角質取りのヤスリがありますので、そちらを使い、削り方は少し皮膚が柔らかくなる程度にとどめましょう。

市販のフットピーリングは要注意

酸で皮膚を剥がすため、やけどや痛みが発生したケースあり

かかとの角質ケアのなかには、「フットピーリング」と呼ばれる、酸を使って角質を剥がすケアがあります。
フットピーリングは、ケミカルピーリング剤であるヒドロキシ酸などの薬剤が入った袋に足を入れ、角質全体を剥がしていくというものです。
市販でも購入できる商品がありますが、薬品によるやけどや痛み、水ぶくれを起こした事例があります。

独立行政法人国民生活センターによると、化学薬品を使ったピーリングは本来、医師の管理下でおこなうべきものであり、市販の商品は、個々の皮膚の状態に合わせた使い方が難しいとの見解がなされています。
市販のフットピーリングを使う場合は、十分に注意する必要があるでしょう。

出典:独立行政法人国民生活センター/酸を使ったフットケア商品 -角質ケアをうたった商品で化学やけどやひどい痛みも!

おすすめのかかと角質ケア

推奨されるかかとの角質ケア

安全かつ着実にかかとの角質ケアをおこないたい場合は、フットケア専門店での施術がおすすめです。
フットケア専門院では、適切に角質を削り取るだけでなく、かかとのガサガサやひび割れを繰り返さないためのトータルケアをおこなっているのが特徴です。

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店では、根本からの改善を目指します

セラピストプラネットの巻き爪フットケア店における角質ケアは、根本からの改善を目指す施術を実施します。
特殊な方法で硬くなった皮膚を柔らかくし、徐々に角質を除去していくことで皮膚を健全化していきます。

保湿クリームや靴下の選び方、インソールなどのアドバイス

一時的に皮膚の状態がよくなっても、再発を繰り返すようでは意味がありません。 再発を防止するために、足をケアする保湿クリームや靴下の選び方、インソールなどのアドバイスもおこなっています。

足の裏の角質ケアは、健康寿命の延伸にもつながる

また、硬くなった足の角質を健康的な状態に改善できると、足の裏の感覚がはっきりわかるようになり、転倒防止にもつながります。

  • 足の裏のガサガサやひび割れが気になる方
  • 角質のせいでストッキングがすぐに破れて困っている女性
  • 足を健やかに保ち、健康寿命をのばしたい高齢者の方

以上のような方はぜひ一度セラピストプラネットの巻き爪フットケア店にご相談ください。

※角質ケア実施店は、現在、巻き爪フットケア東千田町院(広島市中区)のみとなります

監修者プロフィール

巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織 (ぶんだ さおり)
 

ペディグラス広島 広島支部
認定トレーナー

 

文田 早織(ぶんだ さおり)

 

【資格】
・ペディグラス認定メディカルトレーナー、足爪補正士
・フォームソティックス認定メディカルアドバイザー
・鍼灸師 (はり師・きゅう師ダブルライセンス)

 

巻き爪等のフットケアセラピストおよび鍼灸師として10年以上のキャリアを保有。
痛みの原因となる動きの癖を見抜いた施術をおこなう。
施術のポリシーは、痛みによりできなくなった動作を一つずつ改善し、動ける喜びへと変えていくこと。
現在は、ペディグラス認定メディカルトレーナーとして、お客様の身体の「痛みのサイン」と向き合うほか、後進の育成指導にも尽力している。

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