巻き爪は早めの補正や治療も大切ですが、予防策として、正しい靴を選び、歩き方を改善することが重要です。
また、巻き爪を再発させないためにも、自分の足に合った靴と姿勢を正した歩行は欠かせません。
今回は、巻き爪を再発させないためのお役立ち情報をたっぷり紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください。
この記事の監修者:
巻き爪フットケア東千田町院 院長 文田 早織(ペディグラス認定メディカルトレーナー、同認定足爪補正士・鍼灸師)
もくじ
生活習慣の見直しで巻き爪を予防しよう
巻き爪は、生活習慣の悪癖が要因となるケースが多くあり、生活習慣の見直しが巻き爪のケアや予防につながります。
巻き爪予防に効果的な「正しい靴の選び方」と「正しい歩き方」を、以下に詳しく紹介していきましょう。
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足に合った靴を選ぶ
まずは、巻き爪の原因になりやすい「靴」の見直しをおこないましょう。
窮屈な靴は、爪を健全に伸ばすことができず、巻き爪を引き起こしてしまいます。
以下に正しい靴の選び方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
正しい靴の選び方
① 足のサイズを測る
以下の図のように、足の長さ(サイズ)と足の周囲を測ります。
足幅と足囲については、親指根本と小指根本の骨が出っ張ったところを起点・終点として測ります。
JIS規格による靴のサイズ表と照らし合わせ、自分の足サイズに合う靴のサイズを確認します。
② 靴のフィッティング
自分の足サイズに合う靴を試し履きします。
この時、かかとから合わせて履くことがポイントです。つま先は1cm程度ゆとりのあるものを選びましょう。
必ず室内を一周歩いてみて、靴がきつくないか、ゆるすぎないかの確認をします。
③ 足への負担を軽減する靴を選ぶ
足にトラブルを抱えているときは、以下のように、足に負担のかかりづらい靴を選ぶことが推奨されます。
- くるぶしのあたりまで高さがあり、かかとをすべて覆う靴
- ヒールの高さは4cmまで(前滑り防止のため)
- 紐で甲の高さが調整できるもの
- 衝撃吸収性のある靴底
- 重すぎず軽すぎない靴(軽すぎても足に負担がかかる)
歩き方の改善
巻き爪をケア・予防するための2つめの方法は、歩き方の見直しと、日常的に歩行することです。
足指の爪は、足でしっかり地面をとらえる補助をするという大事な役割があります。
そのため、歩き方の姿勢が悪く重心が偏ったり、あまり歩行をしなかったりすると、巻き爪になりやすいといわれています。
巻き爪を予防する正しい歩き方
巻き爪にならないためにも、以下の正しい歩き方をマスターしましょう。
- あごを引き、目線はまっすぐ前に向ける
- 背筋を伸ばす
- 歩く際は、前足はかかとから着地し、後ろ足は足の親指でしっかり蹴りだす
- 歩幅は少し広めに
- 自然に腕を振る
前傾や後傾姿勢にならないよう、下腹部とおしりに力を入れ、上半身にはあまり力を入れずに歩くのがポイントです。
歩かないのも巻き爪になる原因
指を浮かせて歩く(浮指)、普段あまり歩かないといった場合も、足を踏み込んだ際の反発が不足し、爪に適度な圧力を与えることができず、逆に巻き爪になってしまうおそれがあります。
また、歩行が足りないと、土踏まずのアーチがなくなる扁平足(偏平足)を併発することがあり、運動調節能力の低下から足だけでなく膝や腰を痛めてしまうことも。
健康維持のためにも、日常生活のなかで意識的に歩くのが重要といえるでしょう。
巻き爪や浮指が改善しない場合は、インソールやサポーターの検討を
足に合った靴を選び、正しい歩き方も意識しているのに、巻き爪や浮指が改善しないという場合は、インソールやサポーターの使用を検討してみましょう。
加齢などにより足の骨格が崩れると、歩き方の矯正が難しく、正しい歩行をするためにはインソールやサポーターで補助するのがよいといわれています。
セラピストプラネットの巻き爪フットケア店では、巻き爪予防のためのインソールやサポーターのアドバイスもおこなっています。
お客様の足に最適なものをご提案していますので、どうぞお気軽にご相談ください!